大量得点は見る人に大きなインパクトを与えるものだ。
今回は世界で今までにあった大量得点の記録を紹介していきたい。
Jリーグ
Jリーグでの最多得点記録は、1998年4月15日に行われたジュビロ磐田vsセレッソ大阪だ。
こちらが得点記録。注目すべきは中山雅史だ。圧巻の5ゴール。そして、この5ゴールは始まりに過ぎなかった。なんと中山はこの試合から4試合連続でハットトリックを達成したのだ。ギネス記録にも認定された。
中山雅史4試合連続ハットトリック
4/15 セレッソ大阪戦 5得点
4/18 サンフレッチェ広島戦 4得点
4/25 アビスパ福岡戦 4得点
4/29 コンサドーレ札幌戦 3得点
因みに、この記録は2016年にクロアチア地域リーグのドラーチチェ・ジャコボに所属するFWステファン・ルチヤニッチによって破られる。彼の記録は5試合連続だった。
代表戦
世界に目を向けると更に衝撃的な大量得点記録があった。それは、2002年日韓ワールドカップ予選で行われたオーストラリア代表vsサモア代表。
試合結果は、
なんと31-0
これがその時の試合映像。8点目あたりからサモアのGKに気力がなくなってるようにも見える。
因みに、当時オセアニアに属していたオーストラリアは南米ウルグアイとの大陸間プレーオフに敗れ、ワールドカップ出場はならなかった。
ワールドカップ
ワールドカップでの最多得点記録は1982年スペインワールドカップでのハンガリーvsエルサルバドル。スコアは10−1。
エルサルバドルが弱かっただけではないか? そういうことはない。初戦のハンガリー戦で大敗したエルサルバトルは続くベルギー代表、アルゼンチン代表戦に敗れたものの、スコアはそれぞれ0−1、0-2だった。
では、ハンガリー代表が強過ぎたのでは? 調べてみるとそうでもなかった。ハンガリーは続くアルゼンチン戦を1−4で落とすと、ベルギー戦は1−1で引き分け。1勝1敗1分で大会を後にした。
これがハンガリーvsエルサルバドルの試合映像。
注目すべきは10得点全てのシュートにエルサルバドルのGKがタッチすら出来てない点だ。大量失点の原因は他にもあるだろうが、ゴールキーパーの重要性を感じさせる試合となった。
番外編 149-0
ここからは番外編。2002年にマダガスカルのサッカーリーグで行われた試合。
ASアデマvsSOレミルヌ
スコアはなんと149−0
これには裏事情がある。
前の試合、疑惑の判定で敗れたSOレミルヌは優勝の可能性が消滅。この試合では判定への抗議の意味を込め、ひたすら自陣へオウンゴールを続けたのだ。
その数、なんと149回。
いくら抗議のためと言っても、自陣のゴールに蹴り続けた選手の神経は半端なものではない。
まとめ
大量得点に関しては、個人的に忘れられない試合がある。
それは2002年ワールドカップのドイツ代表vsサウジアラビア代表だ。スコアは8−0。
テレビでリアルタイムで観ていた私は、試合が始まって数分ですぐにドイツが10点くらい取ると感じた。それは、初めての大量得点の予感でもあった。
理由はシンプル。あまりにも両チームに体格差があったのだ。ドイツは大柄。それに比べるとサウジは華奢にさえ見えた。まるで大人と中学生が試合をしているかのようだった。
体格差に加え、自信、技術面など全てにおいてその差は歴然だった。
この試合で3ゴールを挙げたクローゼは、2014年ワールドカップでも得点を挙げ、ワールドカップ通算得点を16とし、ワールドカップ最多得点記録者となった。
次第点のロナウドが15得点で続く。
あの日の大量得点がなければ、もしかしたら最多得点記録者はロナウドだったかもしれない。
このように時として大量得点は個人の記録にも大きく関わってくる。
実際にスタジアムで大量得点の試合に出くわしたことはないが、いつか観てみたいものである。