ワールドカップ2022アジア最終予選で日本代表は、 オーストラリア、サウジアラビア、中国、オマーン、ベトナムと同じB組になりました。
同じグループの顔ぶれを見て、”色んな意味”で中国代表が気になっている方も多いのではないでしょうか?
中国の国内リーグといえば、最近は陰りが見られますが、以前は巨額を投じて世界の現役バリバリのスター選手を多数獲得していました。
そして、最近、中国代表は”あること”で注目され、急激に強くなっています。
それは帰化選手。
帰化選手といえば、日本代表も他人事ではありません。
過去に日本代表でもラモス瑠偉、呂比須ワグナー、三都主アレサンドロ、闘莉王などの帰化選手がプレーしていました。
しかし、その多くは一時代に1帰化選手。
少なくとも多数の帰化選手が同時期にプレーすることはありませんでした。
中国代表の帰化選手はこの点で違います。
現在、中国代表では多数の帰化選手がプレーしているのです。
一体、中国代表に帰化選手は何人いるのでしょうか?
中国代表の帰化選手一覧表、そして今後帰化予定の選手一覧表も作成しました。
中国代表の帰化選手一覧表
6月に行われたワールドカップアジア2次予選では、下記の5選手が中国代表としてプレーしました↓
※選手名をクリックするとWikipediaへジャンプ。
※カッコ内はポジション。
選手名 | 出身地 | 主な実績・備考 |
エウケソン(FW・MF) | ブラジル | 2013年から中国でプレー。
ボタフォゴ在籍時の2011年にブラジル代表に初招集されたが出場機会はなし。 |
アラン・ドグラス(FW)
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ブラジル | 2015年から中国でプレー。
ザルツブルク在籍時(2010-14)は88試合59得点 |
フェルナンジーニョ(FW) | ブラジル | 2015年から中国でプレー。
過去にポルトガルリーグでのプレー経験あり。 |
ティアス・ブラウニング(DF) | イングランド | イングランドU-17,U-19,U-21代表歴あり。
祖父が中国人。 |
ニコ・イェナリス(MF) | イングランド | アーセナルユース出身(トップチームでの出場1試合)。
長年、チャンピオンシップ(イングランド2部相当)でプレー。 母親が中国人。 |
表を見たらわかる通り、イングランド出身の2人は中国にルーツを持ちます。
ブラジル出身の3人に関しては、中国リーグで長年プレーしていますが、特に中国にルーツがあるわけではありません。
尚、FIFAルールにより、帰化選手はその国で5年間の連続居住期間が必要となります(その国にルーツを持つ選手は関係ない)。
上記の帰化したブラジル人選手の中国歴が長いのはその為です。
中国代表に帰化予定の選手一覧表
ここからは今後、中国に帰化予定の選手をお伝えします。
詳細は下記の通り↓
選手名 | 出身地 | 主な実績・備考 |
アロイージオ(FW) | ブラジル | 2015年の中国リーグ得点王。 サンパウロ在籍時(2013年)33試合12ゴール 既に中国代表の合宿に参加。 |
ジョン・ホー・サテル(MF) | ノルウェー | ノルウェーの強豪ローゼンボリの下部組織出身。 ノルウェーU18代表歴あり。 母親が中国人。 |
ロベルト・シウーチョ(FW) | ペルー | ペルーの名門ウニベルシタリオで111試合8ゴール。 祖父が中国人。 |
リカルド・グラール(MF・FW) | ブラジル | 2014年にブラジル代表として1試合プレーしたが、親善試合だったので他の代表チームでもプレーすることが可能。 |
アラン・カルデック(FW) | ブラジル | ベンフィカ、サントス、パルメイラス、サンパウロ、ヴァスコ・ダ・ガマでプレー経験あり。 →2021年7月に帰化承認。 |
帰化予定選手の中でもブラジル勢の存在が目立ちます。
アロイージオは中国リーグで得点王を獲ったこともあるストライカー。
リカルド・グラールに関しては、2014年にブラジル代表デビューまでしています。
彼はブラジル代表に選ばれたシーズン、クルゼイロで59試合25ゴールという成績を残しています。
追記
2021年7月にアラン・カルデックの帰化が承認されました。
カルデックは188cmの長身ストライカー。過去にベンフィカの他、ブラジルの複数の名門チームでプレー経験があります。
中国へは2016年に移籍。
2016〜20年に所属した重慶では106試合で56ゴールも決めています。
彼を含め、帰化した選手の多くがFWであることは日本にとって大きな脅威となることでしょう。
中国代表帰化選手まとめ
以上、中国代表に帰化した選手&帰化予定の選手でした。
まとめると
- 既に帰化している選手 → 6人
- 今後、帰化予定の選手 → 4人
となります。
よって、中国代表は最大で10人の帰化選手がプレーする可能性があります。
この10選手は、ブラジル代表歴があったり、母国名門チームでプレー経験があったりとどれもアジアの域を超えています。
そんな選手が多数いるチーム相手となれば、現在FIFAランクアジアNo1の日本も勝つことは容易ではないでしょう。
日本代表は、2021年9月7日(アウェー)と2022年1月27日(ホーム)にワールドカップアジア最終予選で中国代表と対戦する予定です。
日本代表のワールドカップアジア最終予選日程
こちらはワールドカップ2022アジア最終予選での日本代表の試合日程表です↓