Contents
日本代表対イラン代表
24日のアジアカップ準々決勝でベトナム代表に1−0で勝利した日本代表は、28日に決勝進出をかけてイラン代表と対戦する。
今大会のイラン代表は12得点0失点と圧倒的な強さで準決勝進出を決めた。
その中でも特に警戒すべき存在がFWアズムンだ。
彼は既に5試合で4ゴールも決めている。その内訳は下記の通り。
対戦相手 | 結果 | アズムン |
イエメン | 5−0 | 1ゴール |
ベトナム | 2-0 | 2ゴール |
イラク | 0-0 | 0ゴール |
オマーン | 2−0 | 0ゴール |
中国 | 3-0 | 1ゴール |
アズムンの最大の特徴は決定力の高さ。スピードと高さを兼ね備えた選手で、ゴール前に現れてはチャンスをものにする。対戦相手にとっては実に厄介な存在だ。
アズムン
イラン代表アズムンとは一体どのような選手なのか?
彼の主なプロフィール・実績を箇条書きでまとめてみた。
- 1995年1月1日生まれ(現在24歳)
- 187cm
- 80kg
- FCルビン・カザン(ロシアプレミアリーグ)所属
- 2013年1月 イラン人選手最年少で海外移籍(当時18歳)
- 2014年3月 アーセナルから200万ポンドでオファー
- 2014年5月 イラン代表デビュー
- 2014年7月 リヴァプール、ゼニト・サンクトペテルブルクからオファー
- 2015年 アジアカップメンバー
- 2018年 ロシアワールドカップメンバー
代表引退を撤回
Embed from Getty Images
上記の経歴を見ただけでも、アズムンが如何にすごい選手かが分かる。
だが、彼のサッカー人生は全てが順風満帆だった訳ではない。
実はアズムンは一度、あることがきっかけで代表から引退していたのだ。
それはロシアワールドカップ後のことだった。
1勝1分1敗でグループリーグ敗退に終わったイラン代表。期待されながらもゴールを決められなかったアズムンはすぐさま批判の的となる。次第にそれはエスカレートし、彼の母親までもが誹謗中傷されるようになった。
これを受け、アズムンは23歳という若さで代表引退を発表。
当時、このニュースはすぐさま世界に広まった。驚きと共に、理由が理由なだけに仕方がないという意見もあった。
引退発表を受け、ワールドカップ後に行われたウズベキスタンとの親善試合に彼の姿はなかった。
しかし、彼の才能を周りが放っておくはずがない。同年10月にイランサッカー連盟会長はアズムンを説得。その結果、代表に復帰することになった。
今大会でアズムンは5試合で4ゴールと絶好調。一度どん底を経験した男は、以前よりも強い選手となって代表に戻ってきた。
28日の準決勝で日本代表は彼のプレー、そしてその存在感にも注意しなければならないだろう。