「20年目の旅」の中で、中田英寿の回顧録とは別にもう一つ目立つものがあった。それは、彼の語学力。イタリアを去って10年以上経つが、とにかく今もイタリア語がペラペラなのだ。
その語学力に関して語る一幕も。本人曰く、イタリア語を勉強するのに参考書などを開いた記憶はあまりないとのこと。勉強するというよりかは、人と話していくうちに自然に習得したようだ。
サッカー選手にとって、その国の言葉をマスターするのはコミュニケーションを図る上で大切なこと。語学の習得が実際にどのような場面で役に立ったのだろうか?
番組の中で言語に関することも多く語っていたのでまとめてみた。
サッカーと言葉
- 言葉が話せないと、どんなに活躍してもチームの一員になれないと感じた。
- 代理人からは他の選手と食事に行くなどのスキンシップを取るように言われていた。イタリアではそれがないとチームに溶け込むことができない。その際、語学力は当然必要になる。
- どんなに上手くても、無口な選手にはパスは回ってこない。
- イタリア人は話すことに、とにかく貪欲。だが、イタリア語以外の他言語を受け入れない傾向があった。イタリアでプレーするならば、イタリア語の習得は絶対条件。
- イタリアでプレーする選手で、イタリア語を話さない選手に会ったことがない。
- 言葉を話せるということは、同時に味方と戦えるということ。なんでパスをくれないのかと言うことができる。自分の考えを主張することができる。