2018年J1全18クラブの外国人選手は82人。
今回は、その中でどのくらいアジア枠、Jリーグ提携国枠が占めているのかデータで分析。
アジア枠・Jリーグ提携国枠とは?
Jリーグの試合にエントリーすることができる外国籍選手は、1チーム3名以内と定められている。だが、特別ルールがあり、その条件を満たすと1チーム最大5名までエントリーできる。
その特別ルールとは、「アジア枠」「Jリーグ提携国枠」である。
アジア枠
アジア枠を使うと、プラス1人外国籍選手を追加することができる。アジア枠とは、「AFC加盟国の国籍保有選手」のこと。韓国やオーストラリアなどがこれに該当する。
Jリーグ提携国枠
Jリーグが「Jリーグ提携国」として定める国の選手は外国籍選手ではないものとみなす。つまり、外国籍選手3人にアジア枠1人、更にはこのJリーグ提携国枠1人を使うと最大5人まで外国籍の選手を使えることになるわけだ。
Jリーグ提携国
タイ、ベトナム、ミャンマー、カンボジア、シンガポール、インドネシア、イラン、マレーシア、カタール
タイのメッシと呼ばれるチャイナップ(コンサドーレ札幌)は、Jリーグ提携国枠に該当。
データ分析
J1でプレーする外国人の内、「アジア枠」「Jリーグ提携国枠」の選手はどのくらいいるのだろうか?
表にまとめて見た。
赤い文字 → 「アジア枠」
青い文字 → 「Jリーグ提携国枠」
J1 外国人選手一覧 | |
札幌 | チャナティップ キム・ミンテ ク・ソンユン ジェイ |
仙台 | ラファエルソン イ・ユノ ハモン・ロペス キム・ジョンヤ |
鹿島 | クォン・スンテ レオ・シルバ チョン・スンヒョン レアンドロ セルジーニョ |
浦和 | マウリシオ マルティノス ファブリシオ アンドリュー・ナバウト ズラタン |
柏 | ナタン・ヒベイロ クリスティアーノ キム・ボギョン パク・ジョンス オルンガ |
FC東京 | ディエゴ・オリベイラ リンス ジャキット チャン・ヒョンス リッピ・ヴェローゾ |
川崎 | チョン・ソンリョン エウシーニョ エドゥアルド カイオ・セザール |
横浜FM | ドゥシャン ウーゴ・ヴィエイラ チアゴ・マルチンス オリヴィエ・ブマル ユン・イルロク |
湘南 | アンドレ・バイア イ・ジョンヒョブ ミキッチ |
清水 | ファン・ソッコ フレイレ デューク クリスラン ドウグラス |
磐田 | エレン ムサエフ アダイウトン カミンスキー |
名古屋 | ジョー シャビエル ネット ランゲラック ホーシャ |
G大阪 | ファビオ アデミウソン ファン・ウィジョ オ・ジェソク |
C大阪 | ソウザ ヤン・ドンヒョン キム・ジンヒョン マテイ・ヨニッチ チャウワット オスマル |
神戸 | アフメド・ヤセル イニエスタ ポドルスキ ウェリントン キム・スンギュ ティーラトン |
広島 | フェリペ・シウバ ベリーシャ ティーラシン パトリック |
鳥栖 | キム・ヒョンソク トーレス チョ・ドンゴン ジョアン・マオリ |
長崎 | ファンマ モリージャス チェ・キュベック ヨルディ・バイス |
※2018年10月1日現在
上記の表を見ると、全18チームがアジア枠or Jリーグ提携国枠を使用しているのが分かる。
アジア枠の選手は26選手。外国人選手全体の31%にも及ぶ。
特に目立つのが韓国籍選手。その数21人。アジア枠の実に80%だ。外国籍選手全体で見ても韓国籍選手は25%を占める。外国籍選手の4人に1人は韓国籍選手と言うことになる。
Jリーグ提携国枠は6選手。外国人選手全体の7%だ。
数字的にはまだまだかもしれないが、チャイナップ(札幌)やティーラシン(広島)など既に結果を残している選手もおり、今後が期待される。