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VARが一線を超えた?|日本対ベトナム戦|アジアカップ準々決勝|

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VAR

24日に行われたアジアカップ準々決勝で日本代表はベトナム代表を1−0で破り、準決勝へ駒を進めた。

この試合で一際注目を集めたのがアジアカップ初導入となったVARだ。

VARとは「ビデオ・アシスタント・レフェリー」の略で、誤審をなくすために遠隔でビデオ判定する補助システム。

アシスタントという名がついている通り、あくまでも最終判断を下すのはピッチにいる主審。

だが、この試合で取られた2つのVARが様々な方面でで批判・憶測を呼んでいる。

VARが適用された2つのプレーは下記の通り。

  • 前半23分 吉田がゴール → ハンドで取り消される
  • 後半7分   堂安がペナルティーエリア内で倒されるもノーファール → PK

この2つのプレーを以下の数字とともに振り返りたい。

1分13秒

前半23分に吉田がゴールを決めたかに見えたがVARの結果、ハンドとみなされゴールは取り消された。

問題は、対象プレーからVAR判定を取り入れる(主審がスクリーンのジェスチャー)までにかかった時間。なんと1分13秒もかかったのだ。

その間、ゴールネットを揺らした吉田はベンチまで行き、皆とゴールを祝福。ボールはセンターサークルにセットされ、抗議するベトナム代表選手は一人もいなかった。

1分45秒

もう一つのプレーは後半7分に起こった。堂安がペナルティーエリア内で倒されたかのように見えたが、笛はなくプレーはそのまま続行。

対象プレーからVAR判定を取り入れる(主審がスクリーンのジェスチャー)までにかかった時間は1分45秒。

なんとその間にベトナム代表は選手交代をしている。もしも0−1になっていたら、選手交代はなかったかもしれない。


まとめ

昨年のロシアワールドカップでVARといえば、選手の猛抗議を受けて主審が取り入れるという流れが主だった。

しかし、今回の試合では特に選手が抗議することもなく、そのままプレーは続行。1分13秒後、1分45秒後に主審は突然、誰かに知らされたかのようにVAR判定をした。

この点が様々な波紋を呼んでいる。

主審はマイクで自らVARを要請していたのだろうか? もし、自らVAR要請していれば確認のために一旦プレーを切っていたはずだ。

そうでなければ、可能性としてVARが主審に指示したと考えられる。

VARは、あくまでも補助的なもの。今回、もし本当にVARが主審に指示していたとしたら、それは今までのサッカー界のジャッジの歴史を覆す大きなものだ。

因みにVARは日本対ベトナム戦の後に行われたイラン代表対中国代表戦でも使われた。

おそらく流れ的に残す試合でもVARは適用されることが考えられる。選手たちはピッチ内だけでなく外も意識しながら試合をしなければならないだろう。