先日、ユーロ2020に出場するオランダ代表が最終メンバー26人を発表しました。
その中で選外になった一人の選手が注目を集めています。
それはゴールキーパーのヤスパー・シレッセン(バレンシア)。
当初、最終メンバーに選出されていたものの、後に新型コロナ検査で陽性となり選外へ。
彼の代わりには、既にAZのマルコ・ビゾットが選出されています。
コロナ陽性ながら無症状のシレッセンはこの決断に激怒の様子。
そういえばシレッセンって前にも色々あったな・・・。
今回はシレッセンに起きた不運な出来事をお伝えします。
そう、そこにはあのクルルも大きく関係してきます。
ブラジルワールドカップ2014で不運な交代
事の発端は2014ブラジルワールドカップ準々決勝。
ずっとオランダ代表のゴールマウスを守っていたシレッセンは、この日も先発出場。
試合は90分で決着がつかず、延長戦へ。
その延長後半終了間際に世界を驚かす交代が行われます。
なんとシレッセンに変わり、クルルがピッチへ。
この判断を下したのは当時オランダ代表監督だったファン・ハール。
PK対策としてのクルル交代でした。
この判定に激怒したシレッセンは、ベンチに戻る際にペットボトルを蹴り付けました(上の写真)。
PKではクルルがストップし、勝利の立役者として脚光を浴びることに。
結果、120分近く出場したシレッセンよりも、数分だけ活躍したクルルの方が目立つことになりました。
ユーロ2020はコロナで選外
そんな出来事があったシレッセンですが、その後、オランダ代表では第1ゴールキーパーの座を守ります。
ユーロ2020予選では全10試合に出場し、オランダ代表の本大会出場に大きく貢献しました。
そして、本大会でも第1ゴールキーパーと目されていました。
がしかし・・・
前述の通り、一度は最終メンバーに選出されたものの、その後、コロナ陽性を理由に選外に。
本人曰く、スペインからオランダへ帰国後、古巣NECの試合観戦に訪れた際にコロナ感染した可能性が高いとのこと。
そして、無症状なだけにかなり怒っている様子。
ここで今回の本題。
それはシレッセンとクルル。
選外となったシレッセンに対し、クルルは選出されました。
ノリッジ・シティFC(チャンピオンシップ)に所属するクルルは2020-21シーズンは35試合に出場。
調子もまずまず。
このまま順当に行くと、ユーロ2020でオランダ代表のゴールマウスを守る可能性があります。
ブラジルワールドカップでは、120分出場したシレッセンに変わり、数分の出場でスターになったクルル。
そして、今回は、ユーロ予選全10試合に出場したシレッセンに変わり、本大会でプレーすることになりそうです。
もしそうなったら、クルルの美味しいとこどりのような気がしてなりません・・・。
ちなみに二人の代表キャップを比較すると
- シレッセン 50試合
- クルル 14試合
どうやらクルルは記録以上に記憶に残る選手のようです。
14試合出場にしてはインパクトが大きいですから。
ユーロ2020オランダ代表のゴールマウスは果たして誰が守るのか?
そして、その試合をシレッセンはどういう気持ちで見るのか?
非常に気になるところです。
以上、シレッセンとクルルの因縁再びでした。
ユーロ2020試合日程
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