EAFF E-1【2019年】
少し気が早いかもしれないが、2019年12月10〜18日に韓国にてEAFF E-1が開催される。
EAFF E-1とは、東アジアサッカー連盟(EAFF)が主催するサッカーの国際大会。
2019年度の出場国は下記の4チーム。
- 日本
- 韓国
- 中国
- 香港
この4チームが総当たりで戦い、優勝を争う。
中国代表vs香港代表は無事に開催されるか?
ここで気になるのが、上記の赤文字の2チーム。
中国代表と香港代表だ。
香港では中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正問題をめぐり、デモ隊と警官隊が衝突している。
日本でもその様子は連日報道されているのでご存知の方も多いことだろう。
先日はデモ隊によって香港国際空港が一時閉鎖されるなど、その余波は各方面に広がっている。
タイムリーな話になるのだが、その中国代表と香港代表は12月11日にEAFF E-1で対戦する。
開催地が第3国の韓国であることは、不幸中の幸いと言っても良いだろう。
もし、この試合が中国or香港で開催されると思うだけでゾッとする。
問題は、この試合が正常に開催されるかどうかだ。
スポーツと政治は関係ないと言えども、あそこまで大きく衝突すれば、少なからず影響はあることだろう。
日本代表はこの2つの代表チームと対戦し優勝を目指すだけに、その行方は他人事ではない。
一人のサッカーファン、アジア人としては、この試合が問題なく開催されることを願うばかりだ。
香港代表とは?
おそらく多くの人が「香港代表?」「香港って中国の一部じゃないの?」と思っているかもしれない。
ここで香港代表が存在する理由をお伝えしたい。
ここには大きなカラクリがある。
その理由は下記の通り。
FIFAは国単位でけでなく、自治権を持つ地域には独自の代表を組織することを認める。
1997年に香港はイギリスから中国へ返還されたのだが、今も特別行政区政府が独立採算という形で香港を運営している。
よって、独自の自治権を持っていることから香港代表を作ることが可能なのだ。
最新のFIFAランクで香港代表は139位。
決して強いとは言えない。
しかし、香港はイギリス統治下でアジア初のプロサッカーリーグ(1908年発足)が出来るなど、かつてはアジアトップレベルの実力を誇った。
今はパッとしないが、かつてはアジアを引っ張った香港。
政治問題を発端としたトラブルは見たくないものだ。
無事、政治的な影響を受けずに12月11日の中国代表vs香港代表が開催されてほしい。
そう思うばかりだ。