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空席目立つコパ・アメリカ
15日にブラジルで開幕したコパ・アメリカ2019。
毎日熱戦が繰り広げられているが、それと同様に注目されているのが空席問題だ。
空席と言えば、今年1月にUAEで開催されたアジアカップでも幾度となく話題となった。
しかし、コパ・アメリカは南米No1を決める注目度の高い大会だ。
なぜ、コパ・アメリカでこのようなことが起こるのか?
そこには貧困問題がある。
開幕戦となったブラジル代表対ボリビア代表戦のチケット平均価格は485レアル(日本円で約1万3500円)だったそうだ。
これはブラジルの最低月収の半分程の値段だという。
いくらサッカーが好きでも、そこまで高額な設定となれば話は別だ。
行きたくても経済的に行けない人が多い状況にあるようだ。。
その他、スアレス&カバーニという注目選手が出場したウルグアイ代表対エクアドル代表戦でも空席が目立った。この試合では2F席部分はガラガラで南米No1を決める大会にしては違和感のある光景だった。
蘇る99年大会
ここで思い出されるのがパラグアイで開催された99年大会だ。
開催国パラグアイには大スターがいた。それはGKルイス・チラベルトだ。
94年から99年にかけて6年連続で南米ベストイレブンに選ばれるなどキャリア絶頂期にいたチラベルトはある問題を理由に99年大会のをボイコットした。
その理由とは”貧困”だった。
貧困問題があるパラグアイで巨額の費用がかかる母国開催に早々から異議を唱えていたチラベルトは、なんと代表入りを辞退することでパラグアイの貧困問題を世に訴えかけたのだ。
99年大会に招待国枠で出場していた日本代表はグループリーグでパラグアイ代表と対戦したのだが、パラグアイのゴールマウスにチラベルトの姿はなかった。
あれから20年近くの月日が経つが、大きな大会を開催したい主催者側とその国の貧困問題というジレンマは未だに解消されてないようだ。
イベント疲れ?
その他、今回の空席問題は開催国がブラジルということが大きく関係しているかもしれない。
それはイベント疲れだ。
ブラジルは2014年にワールドカップ、2016年にオリンピック、そして今回のコパ・アメリカと5年の間に大きなイベントを3回も開催している。
普段は数十年スパンでやってくるはずのものが、わずか数年のうちに一気にやってきたものだからブラジル国民は少しイベント疲れをしているのかもしれない。
客席の熱気はサッカーの醍醐味。
大会が続くにつれ、徐々に観客数が増えるのを願うばかりだ。
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