新型コロナウイルスの影響で、今や世界中のリーグが中断を余儀なくされている。
そん中、ヨーロッパで唯一リーグ戦を開催しているリーグが存在する。
それは、ベラルーシ・プレミアリーグ。
このリーグは強行開催することで、世界から注目と共に多くの非難も浴びている。
ベラルーシ・プレミアリーグとは一体?
ベラルーシのコロナ事情は?
リーグ戦の映像を交えてお伝えしていきます。
ベラルーシ・プレミアリーグとは?
ベラルーシ・プレミアリーグが設立されたのは、ソ連崩壊後の1992年。
Jリーグと同じ、春秋制を採用。
16チームが参加。
2020シーズンは3月19日に開幕。
最多優勝チームは、ボリソフに本拠地を置くFCバテ。
FCバテは、2006年〜2018年まで13連覇とベラルーシ・プレミアリーグで圧倒的強さを誇るチーム。
過去にチャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグに出場したこともある。
気になるのは、ベラルーシ・プレミアリーグの選手。
過去にベラルーシ・リーグでプレーしたことのある主な有名選手は下記の通り↓
調べた限り、ベラルーシ・プレミアリーグでプレーしたことのある世界的な有名選手は、そこまで多くない模様。
次に気になるのが、ベラルーシ・リーグの雰囲気。
こちらは、3月28日に首都ミンスクで行われた「FCミンスク対ディナモ・ミンスク」のミンスク・ダービーの模様↓
ご覧いただければ分かる通り、決して盛り上がっているとは言えない。
また、小さなスタジアムの規模も気になるところ。
調べてみたところ、ほとんどのチームのスタジアムの収容人数は1万人以下。
一番大きいスタジアムで、FCディナモ・ミンスクのホームスタジアムであるトラクター・スタジアムの17,600人。
このことから、お世辞にも決して大きいリーグとは言えない。
ベラルーシのコロナ事情
気になるのが、ベラルーシのコロナ事情。
4月1日時点で、ベラルーシのコロナ感染者数は163人、死者数1人となっている。
一見そこまで多くないように見えるが、ベラルーシの人口は約940万人
人口1400万人の東京が感染者数510人(3月31日時点)で騒いでいることを考えると、ベラルーシの状況は決して安全とは言えない。
ベラルーシ・プレミアリーグの事情
第3節全8試合(3月28日・29日・30日)を通常通り開催し、世界から非難を浴びているベラルーシ・プレミアリーグ。
前述の28日に行われたミンスクダービーには、約3000人ものサポーターがスタジアムでに集まった。
なぜ、彼らはコロナ感染のリスクがある中、リーグ戦を強行開催するのか?
そこには、ベラルーシ・プレミアリーグ特有の事情があった。
ある情報筋によると、ベラルーシ・プレミアリーグでプレーする選手たちの多くは、固定給よりもマッチボーナスの方が多いそうだ。
ここでいうマッチボーナスとは、平均1000ドル(約10万円)。
つまり、試合をしなければ月収数万円ということになってしまう計算だ。
試合をしなければ、選手は生活をすることができない状況。
しかし、これはあくまでも言い分。
どの業界でも、同じような危機的状況に陥っているのは事実だ。
サッカー界だけを特別視することはできないだろう。
多くの人命に関わるとなれば尚更だ。
コロナ感染が猛威を振るう中、次節(4月3日〜6日)も通常通り開催されるのか世界の注目を集めているベラルーシ・プレミアリーグ。
因みに、相次ぎ各国のリーグ戦が中断し、サッカーロスに陥っているサッカーファンが多いのも周知の事実。
そんな事情があるためか、最近、ベラルーシサッカー連盟は、ロシア、イスラエル、インドなどの10ヶ国と、新たに放映権の契約を結んだようだ。