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シャペコエンセの映画がヤバい!サッカーファン必見の映画

シャペコエンセ

先日、Amazonプライムにてシャペコエンセのドキュメンタリー映画「わがチーム、墜落事故からの復活」を見ました。

この映画は、2016年に起きたブラジルのサッカーチーム・シェペコエンセ一同を乗せた飛行機の墜落事故を題材としたドキュメンタリー映画。

個人的には、「これほどのドキュメンタリー映画を見たことない!」と思ったほど衝撃的で内容が濃いものでした。

今回は、この「わがチーム、墜落事故からの復活」の詳細をお伝えします。

基本情報や見所など、かなり詳しく内容を書いています。

作品が気になってい方は、参考にしてください。

サッカーファン必見の作品です。

シャペコエンセ飛行機墜落事故とは?

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サッカーファンならば誰しもが覚えていると思いますが、シャペコエンセ飛行機墜落事故について改めて振り返ります。

シャペコエンセ飛行機墜落事故は、正式には「ラミア航空2933便墜落事故」と呼ばれています。

2016年11月28日、ブラジル・セリエA(1部リーグ)に属するシャペコエンセは、アトレティコ・ナシオナルとのコパ・スダメリカーナ2016決勝を戦うため、コロンビア・メデジンへ飛行機で移動中でした。

航空機は、ボリビアのラミア航空2933便。

このラミア航空2933便は不幸なことに、燃料不足でコロンビア国内に墜落します。

計71名もの死者を出した大惨事。

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その中には、Jリーグ・ジェフユナイテッド千葉などでプレー経験もあるケンペスも含まれていた為、日本でも大々的に報じられました。

奇跡的に一命を取り留めたシャペコエンセの選手は下記の3名でした(詳細は後述)↓

  • アラン(MF)
  • ネト(DF)
  • ジャクソン(GK)

シャペコエンセは、ブラジルのシャペコに本拠地を置くチーム。

ずっとブラジルの下位リーグに属していたのですが、2014年にクラブ史上初の1部リーグ(セリエA)昇格。

その2年後の2016年には、コパ・スダメリカーナ(南米版UEFAカップ)決勝へ。

まさにおとぎ話に出てきそうな展開。

この「ラミア航空2933便墜落事故」で、正にその夢の頂点(コパ・スダメリカーナでの優勝)へあと少しというところで全てを失いました。

サッカー選手、チームスタッフを一瞬にして失ったのです。

「わがチーム、墜落事故からの復活」基本情報

シャペコエンセ

ここからは「わがチーム、墜落事故からの復活」の基本情報を。

この映画は完全なるドキュメンタリー映画。

そのままの姿をリアルに映し出しています。

多くの人があの惨劇の墜落事故を覚えていることでしょう。

しかし、その後のシャペコエンセを知らない方は多いのでは?

この作品では、事故当時の様子から、シャペコエンセのその後も詳しく映し出されています。

映画の時間は1時間41分。

時間配分でいうと、最初の20分が事故当時の様子、残りの1時間20分がその後の再建の様子です。

なので、シャペコエンセのその後が気になっていた方にとっては、これ以上ない作品。

映画では、生存者3選手のインタビュー、死亡した選手の未亡人へのインタビュー、チーム再建への苦労など内容盛りだくさん。

また、「こんな映像あったの?」と思う貴重な映像や資料も。

下記はその一部↓

  • 墜落直前のパイロットの音声
  • 離陸前の機内で撮影された選手へのインタビュー映像
  • 墜落数時間前に空港で撮られた選手たちの映像
  • 墜落2時間後の現場の映像
  • チーム再建への役員会議

墜落後の映像では、選手たちが担架に乗せられて病院に運ばれているシーンが映し出されています。

僕自身、このような映像は初めて見他ので、かなり衝撃でした。

チーム再建に向けての役員会議も印象的でした。

シャペコエンセは飛行機事故で選手だけではなく、多くの役員も失ったのです。

それを象徴する言葉がある役員の一言。

11月に開催した役員会には役員が14人いたが、今は4人だ

精神的、経済的、全ての面で窮地に立たされたシャペコエンセ。

果たして再建できるのでしょうか?

「わがチーム、墜落事故からの復活」見所

ここからは「わがチーム、墜落事故からの復活」の見所を中心にお伝えします。

チーム再建

主力選手のほぼ全てを墜落事故で失ったシャペコエンセ。

しかし、プロの世界はそんな彼らを特別待遇するほど甘くありません。

シャペコエンセは墜落事故からわずか2ヶ月で国内リーグの開幕戦を迎えることになります。

当然、選手は揃っていません。

チームスタッフは、何もない状態から監督・選手を寄せ集めしてきます。

何とかメンバーを揃えたものの、それは急造チーム。

戦術が行き渡っていない、連携のできていないチームがすぐに勝てるわけがありません。

チームは勝てない状況が続きます。

すると、それまで温かく見守っていたシャペコエンセのサポーターは、不満をぶつけるようになります。

昔のチームの方が良かった

気づくと現シャペコエンセのメンバーは、亡きメンバーたちと比較され、苦しむようになります。

そこからどう再建したのかも、本作では詳しく描かれています。

未亡人

多くの選手が亡くなった今回の事故。

そこには、今尚苦しむ多くの遺族がいます。

それは、選手の親・兄弟、そして未亡人や子供。

「わがチーム、墜落事故からの復活」では、急に愛するものを奪われ苦しむ未亡人の姿も映し出しています。

そして、悲観モードが憎しみへと変わることへ。

未亡人は、亡き夫の肖像権の未払いでクラブを訴えることになったのです。

まさに泥沼の展開。

その結末や如何に?

生存3選手

前述のように墜落事故での生存選手は3人。

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その3選手は

  • アラン(MF)
  • ネト(DF)
  • ジャクソン(GK)

本作では、3人のその後についてインタビューを踏まえながら詳しく映し出しています。

GKジャクソンに関しては、墜落事故で右足を失い、現役引退。

その後、チームの親善大使へ。

アランとネトも重症ながら、なんとか歩ける状態まで回復。

その後、トレーニングを積みながら現役復帰への道を模索。

しかし、選手とクラブ間では問題も発生。

チーム再建へのシンボルとして3選手を大々的にアピールしようとするクラブと、自分たちが商業的に使われているんじゃないかと疑う選手間で対立が起こります。

その後、アランとネトは再びピッチに戻ることができたのか?

運命の再戦

これを運命の再戦と言わずして何というでしょう。

シャペコエンセは事故から4ヶ月に、アトレティコ・ナシオナルとレコパ・スダメリカーナで再戦することになります。

アトレティコ・ナシオナルといえば、「ラミア航空2933便墜落事故」がなければ対戦するはずだったコロンビアのチーム

シャペコエンセはアウェーの地へ到着する前に墜落事故に遭ったのです。

レコパ・スダメリカーナはホーム&アウェーの2試合。

2017年4月4日にホームで対戦(2−1の勝利)した1ヶ月後、シャペコエンセ一同は再び飛行機に乗ってコロンビア・メデジンへ向かいます。

そう、あの5ヶ月前にたどり着くことができなかった場所へ

コロンビアの空港へ着いた瞬間、彼らを待っていたのは現地サポーターの盛大な歓迎でした。

そこには、チームの垣根を超えて、シャペコエンセの選手たちを迎える相手サポーターの姿が。

残念ながら、アウェーの試合は1−4で敗戦しました。

しかし、試合後にすごいことが待っていました。

生存選手が墜落現場へ

シャペコエンセの生存選手3人は、コロンビアでのアウェー戦後、飛行機の墜落現場へ訪れたのです

そこで、当時、実際に救出に当たったレスキュー隊とその時の様子について話をします。

その後、実際に運ばれた病院へ行き、担当に当たった医師たちとも会話します。

選手は口々にこう言いました。

「スッキリした」

何かトラウマが消えたかのような表情で。

「わがチーム、墜落事故からの復活」では、その時の様子もこと細かく描かれています。

まとめ

以上、シャペコエンセの映画「わがチーム、墜落事故からの復活」についてでした。

この事故のことを覚えているサッカーファンは多いことでしょう。

しかし、その後のシャペコエンセの再建について知っている人は少ないはず。

この作品では、選手、遺族、チームスタッフのインタビューを通じて、実際の映像と共に、事故当時から再建までの様子がしっかりと映し出されています。

まさに「THE ドキュメンタリー映画」。

まだ見ていないサッカーファンには、是非とも見てほしい作品です。

事故の惨劇だけではなく、サッカーの持つ力、サポーターの素晴らしさも学べます。