通算成績
日本代表は21日にアジアカップ決勝トーナメント1回戦でサウジアラビア代表と対戦する。
通算成績は日本代表の8勝1分4敗で22得点12失点。数字の面で見ると日本が勝ち越している。
意外なのが、サウジアラビア代表とはまだ13試合しか対戦してないこと。初試合は1990年の親善試合と両国の対戦の歴史は浅い。
だが、その少ないサウジアラビア代表との試合を覚えているという方も多いのではないか?
それもそのはず。日本代表にとってサウジアラビア代表との試合は記念すべきものが多いのだ。
例えば、日本代表は過去にアジアカップで4度優勝しているが、そのうち2度(1992年、2000年)の決勝戦の相手はサウジアラビア代表だった。
また、サウジアラビア代表とはアジアカップだけで5度も対戦している。通算成績は4勝1敗とこちらも日本代表にとっては相性が良い。
意外な弱点
サウジアラビア代表といえば過去にアジアカップで3度優勝、ワールドカップには5度出場している。成績面で言うとアジアトップクラスのチームだ。
しかし、意外な弱点がある。それはあり得ないほど、集中力が切れやすい点だ。この現象は今まで大きな国際舞台で多々起こっている。
前述のように日本代表は過去にアジアカップでサウジアラビア代表と5度対戦している。そのうちの2試合でサウジは大量失点しているのだ。
その際のスコアは1−4(2000年大会)、0−5(2011年大会)。試合の途中からサウジアラビア代表は集中力が切れたようで攻撃することさえ、あまりしてこなかった。ただ90分が過ぎるのを待っているかのようにも見えた。
ワールドカップでも同じ現象が起こっている。2002年大会ではドイツ代表に0−8、2018年大会ではロシア代表に0−5で敗れている。
強豪国でも時として大量失点することがある。しかし、ここまで大量失点の試合があるのは珍しい。
国際大会での大量失点をまとめると下記のようになる。
- 1-4 vs日本代表(アジアカップ2000)
- 0−8 vsドイツ代表(ワールドカップ2002)
- 0-5 vs日本代表(アジアカップ2011)
- 0-5 vsロシア代表(ワールドカップ2018)
上記の4試合にはある共通点がある。それは前半の早い段階で失点している点だ。前半の失点のみを表記したものが下記の赤文字。
- 1-4 vs日本代表(アジアカップ2000) → 26分、37分
- 0−8 vsドイツ代表(ワールドカップ2002) → 20分、25分、40分、45分
- 0-5 vs日本代表(アジアカップ2011) → 8分、13分、19分
- 0-5 vsロシア代表(ワールドカップ2018) → 12分、43分
サウジアラビア戦のキーポイントは如何に早い段階で先制点を奪えるかだ。更には追加点を奪うことができたら、日本代表は有利に試合を進めることができるだろう。このことから前半戦が勝負と言える。
因みに、日本代表は今大会のグループリーグ3戦のうち2試合で先制点を奪われている。先制した1試合もPKと言う寂しい内容だ。
グループリーグの日本の戦いを見てサウジアラビアも先制点を意識して戦ってくるだろう。
日本代表対サウジアラビア代表戦は先制点が大きなカギとなりそうだ。