サッカー日本代表の久保建英が所属するスペイン1部リーグMallorca。
新聞やネットを見ると、読み方が「マジョルカ」「マヨルカ」で見事に二分しています。
果たしてどちらの読み方が正しいのでしょうか?
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現地ではマヨルカが正しい
結論から言うと、現地では「マヨルカ」が正しい読み方です。
ここでいう現地とはmallorcaのことです。
実は、私自身、大学時代に第2外国語でスペイン語を学んでいました。
その時のスペイン人の先生が、「LL」の読み方について言っていたことを下記にまとめます。
スペイン語の「LL」は地域によって呼び方が違う。
例えば、スペイン名物料理のパエリア(Paella)を例にすると、
マドリード(標準語)では「パエージャ」と呼ぶ。
しかし、バルセロナやマヨルカなどのカタルーニャ語圏では「パエリャ」と呼ぶ。
「LLO」を用いてわかりやすく言うと、マドリードでは「ジョ」と呼ぶのに対し、カタルーニャ語圏内では「ヨ」と呼びます。
よって、Mallorcaは標準語では「マジョルカ」だが、現地のカタルーニャ語では「マヨルカ」と呼ぶことになります。
つまり、どちらの呼び名も正しいと言うことになります。
因みに、そのスペイン人の先生曰く、中南米の国々は「LLO」を「ヨ」と呼ぶ地域が多いらしいです。
余談ですが・・・
ここからは余談です。
個人的には、近年の「マヨルカ」という呼び名に驚いています。
なぜならば数年前までは、ほとんどの媒体で「マジョルカ」と呼ばれていたからです。
かつて大久保嘉人が所属していた頃(2005〜06)は、「マジョルカ」で統一されていたはずです。
そのような流れもあり、本サイトでは「Mallorca」を「マジョルカ」と呼んでいます。
さらに余談になりますが、昔、スペイン語を習っていた者としては、柴崎岳が所属するデポルティボ・ラ・コルーニャの呼び名も気になります。
かつてラ・コルーニャがチャンピオンズリーグに出ていた時代(2000年代)は、呼び名は日本では「ラ・コルーニャ」で統一されていました。
しかし、最近では「デポルティボ」という呼び名が目立ちます。
「柴崎岳所属のデポルティボ」みたいな感じで。
スペイン語で「デポルティボ(deportivo)」は「スポーツ」を意味します。
よって、スペイン1部・2部リーグのチームの正式名称を見ると、「デポルティボ(deportivo)」と付くチームは結構あります。
日本語ができるスペイン人が、日本のサッカー記事を読むと「どのデポルティボ?」と思うかもしれません。
以上、スペインのサッカーチームの呼び名特集でした。