今回はハンブルガーSVのスタジアムにまつわる話。ハンブルガーSVと言えば日本人には馴染み深いチーム。かつては高原直泰、現在は酒井高徳が所属している。
そのホームスタジアム・フォルクスパルクシュタディオンの一角に大きな時計があるのはご存知だろうか?
これがその時計の写真だ。
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いつも見ている時計の数字とは少し様子が違う。
実は、これハンブルガーSVが一部リーグに”いた”時間を示しているのだ。ハンブルガーSVはブンデスリーガで一度も降格を味わったことのない唯一のチーム”だった”のだ。
知っている方も多いと思うが2017-18シーズン、ハンブルガーSVは初の降格を味わうことになる。一部リーグにいる期間を示す時計は「54年261日」で止まった。ハンブルガーSVのサポーターにとって、その日がクラブの歴史の中で最も寂しい日だったことは言うまでもない。
2018-19シーズンを初の2部で迎えることになったハンブルガーSV。その後、あの時計はどうなったのだろうか?
残念ながら、あれから時計のカウンターは一旦消されたようだ。
しかし、新シーズンが始まった今も時計はスタジアム内に存在していた。なんとカウントする対象が変わっていたのだ!
現在、あの時計はハンブルガーSVが設立された1887年9月29日からの経過時間を表示している。
色々調べてみると、スタジアムだけでなくハンブルガーSVのホームページにも時計が表示されているとのこと。
実際の画面がコレ。
ホームページの画面下にスクロールすると「130年363日」と確かに表示されていた(18年9月27日現在)。秒数はリアルタイムで経過していく。
初の2部降格で一部リーグでの記録時間が途切れたハンブルガーSV。しかし、カウントの対象をクラブ創立からの年数に変えても、それは十分に誇れる数字だった。
名門クラブは色んなすごい数字を持っている。時計を通して、そう感じさせられた。