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謎多き中島翔哉のポルトガル帰還|FCポルトへ完全移籍

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中島翔哉、再びポルトガルへ

日本代表の中島翔哉がプリメイラ・リーガ(ポルトガル1部)・FCポルトへ完全移籍することが決まった。

また、2024年6月までの5年契約であること、背番号が「8」であることも併せて発表された。

FCポルトと言えば、ベンフィカ、スポルティング・リスボンと共にポルトガルを代表する名門チーム。

チャンピオンズリーグは2度優勝(1986-87, 2003-04)。

昨シーズンは国内リーグ戦を2位で終えており、来シーズンのチャンピオンズリーグに予選3回戦から参加することが決まっている。

謎多き移籍

それにしても、今回の移籍には謎が多い。

なぜならば、今年の2月に中島翔哉は同じポルトガルのポルティモネンセからアル・ドゥハイル(カタール)へ移籍したばかりだったからだ。

アル・ドゥハイルへの移籍は下記の2点で大きな話題を呼んだ。

それは、

  • レベルの低さ
  • お金

だ。

カタールリーグのレベルに関しては今更言うまでもないだろう。まず、情報が入ってこないことからも分かる通り、そのレベルはヨーロッパに比べるとかなり低い。

そのようなリーグに波に乗っている若い選手が突如移籍する訳だから、そのニュースは驚きでしかなかった。

次は、お金だ。

中島翔哉のアル・ドゥハイルへの移籍金は約44億円。これは、それまで日本人として最高額だった中田英寿氏の記録(約32億円|2001年|ローマ→パルマ)を大きく更新するものだった。しかも、年俸は5億円という高待遇だった。

報道によると、今回の移籍においてアル・ドゥハイルとポルトは中島を共同保有する契約を締結したようだ。

保有権は両チーム50%ずつらしいのだが、ここで気になる数字がある。

この50%だ。

今回の移籍金に支払ったFCポルトの額は約15億円と言われている。

これだと計算が合わない。

2月の移籍金は44億円だった訳だから、その半分は22億円になるはずだ。

もし、この間に中島が大怪我などをしていたら話は別だが、逆にコパ・アメリカでも活躍して選手としての価値が上がっている中での7億円引きの移籍金15億円だ。

今回の移籍を表面上で見れば、アル・ドゥハイルがただ損をしているようにしか見えない。

きっと、オプションでいろんな契約条項(活躍したら移籍金がプラス何億etc)があるのだろうが、なんとも釈然としない今回の移籍だ。

巷では、中島のカタール移籍時に本田圭佑がロシアに移籍した時にそうだったように、次のチームへの移籍が難しくなるのではないかと言われていたが、あっけなくわずか5ヶ月でカタールを後にすることになった。

もしかしたら、アル・ドゥハイル移籍前から中島・代理人・複数のチーム間で様々な取り決めがあったのかもしれない。

それが故、カタールというレベルの低い場所にいても、中島にはどこか余裕が見られたという見方もできる。

いずれにせよ、長い目で見れば、2022年ワールドカップが行われるカタールで半年間プレーできたのは良い経験(気候・スタジアムの面etc)になるはずだ。

今後の中島のFCポルトでの活躍を期待したい。