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日本、チリに0−4で完敗|敗戦理由を探る|コパ・アメリカ

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日本代表は18日にコパ・アメリカC組初戦でチリ代表と対戦。0−4と完敗を喫した。

コパ・アメリカで0−4。

今から20年前に行われた99年大会で何もできずにパラグアイ代表に0−4で敗れた苦い思い出がフラッシュバックした人もいるはずだ。

今回は試合レビューから完敗した理由を探りたい。

試合レビュー

元々、戦前の予想では日本代表の完敗を予想する人が多かった。

その理由は相手が前回王者のチリ代表であること、日本代表がオリンピック世代の若手中心で挑んだことからだ。

試合が始まってみると、日本は意外とボールをつなぎ決定機を作るシーンが見られた。しかし、終わってみれば0−4という完敗。

なぜそのような大差がついたのか?

完敗の理由

決定機に決められなかった

前述のように日本代表は試合を通して幾度となく決定機を作った。しかし、決めきれなかった。

中でも印象的だったのがFW上田綺世だ。

上田は前後半を通じでシュートを4本放ったのだが、その全てが決定機だった。

中には合わせるだけというシーンが2回もあった。

このどれかで決めていたら、きっと試合展開も変わっただろう。

逆にその決定機を4回決めたチリ代表。それが0−4というスコアに繋がった形だ。

その上田、決定機をことごとく外すも交代したのは後半34分と遅い時間帯だった。

上田といえば、東京五輪世代でのトップスコアラー。それまで各年代の代表に縁がなかった上田を見出したのは森保監督。

ことごとく外した後に交代させたら自信を無くす可能性があるかもしれない。もしかしたら、そういった親心が森保監督の中にはあったのかもしれない。

もちろん、どこかで決めてくれたらというのが本望だったことだろう。

今回の決定機を外した件に関しては色々と意見があるだろうが、決定機を作れる場所にいたのは紛れもなく上田の才能。

次戦以降、今回の敗戦を通じて上田がどう進化していくのか注目したい。

謎の交代

全体的に終始、チリに試合を支配される展開。

しかし、日本は一瞬の隙をつき決定機を作った。

その起点となったのは、柴崎のパス、中島のドリブル、前田のスピードだった。

押されながらもこの3人の活躍は際立っており、中島のドリブルに関してはスタンドから歓声が上がるほどだった。

だが、後半21分にその中島と前田は同時に交代させられた。

交代出場した三好と安倍は目立った決定機を作ることができず。

森保監督は、今回のコパ・アメリカを来年に迫る東京五輪への強化と定義づけしている。

そのため、来年、主力で期待される三好と安倍にも経験を積ませたかったのかもしれない。安倍に関しては、今大会の為にU20ワールドカップの出場を見送った経緯もあり、どこかで使わなければというプレッシャーがあったのかもしれない。

しかし、コパ・アメリカは南米の人にとっては強化試合ではなく、本番だ。

しかも日本代表はコパ・アメリカに参加することで1億4000万円を得ている。

今回のような試合内容・結果が第2戦・第3戦でも続くようであれば南米の日本に対する見方も変わることだろう。

そして、今後、親善試合で日本に来る代表チームがベストメンバーを組まなくても日本は批判できない立場になるかもしれない。

様々な心配事を払拭するためにも日本代表には次戦のウルグアイ戦、その次のエクアドル戦で結果が求められる。