J1参入プレーオフ|上位チームにとって戦いにくいシステム

先日、イギリスのスポーツ紙がJ1参入プレーオフを特集していた。その中で大会形式に疑問が投げかけられていたので、今回はその点を取り上げたい。

変わったシステムだと表現されていたのは、J2の3〜6位によるプレーオフ。上位チームと下位チームが戦う際、上位チームは引き分けでも勝ち抜けられるという点だ。

イギリス紙から見れば、これは非常に変わったシステムに見えたようだ。何故ならば、上位チームにとって戦術を立てにくいからだ。

下位のチームは勝利しかないので当然、得点を取るように戦術を組む。しかし、上位チームはスコアレスドローでも勝ち抜ける為、勝ちに行くのか引き分けに行くのか迷いが生じてしまう。つまり、アドバンテージがあるはずなのに結果的に上位チームにとって非常に戦いづらいシステムになっているのだ。

それを象徴する出来事が、12月2日に行われたプレーオフ第2戦の横浜FC対東京ヴェルディ戦で起きた。

後半45分を過ぎてスコアは0−0。このままでは負けてしまう東京ヴェルディはコーナーキックの際、GK上福元も上がった。そのGKのヘディングシュートのこぼれ球をドウグラス・ヴィエイラが押し込み、勝利を手にした。

もし引き分けでも上位チームが勝ち抜けるというシステムがなければ、GK上福元も上がっていなかったはずだ。そして、あのゴールも生まれなかったかもしれない。

上位チームにとってアドバンテージになるはずが、かえって悪い方向に出ている印象は否めない。東京ヴェルディはプレーオフ一回戦でも上位チームの大宮アルディージャを1−0で下している。来年以降、このシステムがどうなるのか注目だ。

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